これまで多く確認されている、ドロボウの代表的な行動パターン・手口をあげました。
ドロボウの行動
服装
ごく普通の格好や作業員・訪問販売員など、目立たない格好をしています。近所のコミュニケーションが希薄なほど狙われやすくなります。
下見
ドロボウは、あらかじめ様々な手段で、侵入経路や逃走経路・住人の生活パターンなどの下見をします。ゴミだしや買い物・仕事で留守にする時間、住人の目の届きにくい部屋や窓、カギを郵便受けに隠しているかなど、暮らしの中のわずかな隙も、知らないうちにチェックされています。
時間帯
どの時間帯も一様にねらわれる可能性があり、安全な時間帯というものはありません。ゴミだしの時間、ちょっと買い物にでかけるなど昼間の時間帯は特に注意が必要です。
マーキング
表札まわりなどに怪しいサインをみつけたら、「ドロボウが下見をした」または「悪質業者が営業目的で書き残した」目印かもしれません。もし心当たりのない書き込みやシールがあったら、すぐに「消す・はがす」ことをお勧めします。
侵入の手口
ガラス破り
ドロボウの被害のうち実に7割以上が窓からの侵入。住宅、オフィス、店舗などの弱い点は、いとも簡単に割れるガラスです。針金が入っているガラスにも防犯効果はありません。
サムターン廻し
外側から扉に小さな穴を開けたり、扉と扉枠の隙間か特殊な針金を差し入れて、室内側のつまみ(サムターン)を直接操作し、不正に開錠する手口です。
事例1 穴を開ける
ドアに1cm程度の穴を開け、針金や特殊工具で室内のサムターンを回して開錠
事例2 ドアのすきまから
ドアの隙間から針金を差し入れて開錠
事例3 郵便受けから
ドアの郵便受けをはずして直接手をいれてサムターンを回して開錠
事例4 ドアビューから
ドアビューをはずして針金や特殊工具で開錠
カム送り
一部の錠前で、カギ穴の周りの部品を引っぱるとドアとの間にスキ間があくものがあります。このスキ間に特殊な道具を差し込み錠前の内部を直接操作してカギを開ける手口です。
この手口はピッキングとは全く異なるため、耐ピッキングのカギ(シリンダー)に取り換えても関係ありません。
こじ開け
バールなどで強引に扉を破壊し侵入する手口です。
その他(合カギを入手するなど)
その他、不正に入手した合カギを使い、住人を装って玄関から侵入するケースも報告されています。郵便受けや庭などにスペアキーを保管することは非常に危険です。また、第三者が容易に複製できないカギに交換することも有効といえます。